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2009年5月10日 (日)

鳥海周遊・東南西北:09/05/06 Report②

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鳥海周遊・東南西北

2009年ゴールデンウィーク、そしてテレマーク&鳥海山BC10年目の総決算!
各セクションの所要時間からのシミュレーションではひょっとしたらできるかも?の鳥海山1周にチャレンジ。
ウロコテレの機動力を生かした主要ポイント走破に加え、東西南北4大斜面滑降の組み合わせという超豪華ルート。
行程の主な部分は今GW中に実動現地確認済み、トラブル/時間切れ時のエスケープルートもまあなんとか。
動けなくなるようなケガさえしなければ、疲れ果てても自力下山はどうにかなりそう。
後は、ムチャをせず、体力を温存しつつ全行程消化のための時間制限を意識したペース配分がポイント。

05:00 祓川
07:35 七高山
07:50 虫穴:東斜面滑降
08:00 唐獅子平
09:50 行者岳:南斜面滑降
10:25 河原宿
10:50 月山森
    昼食
12:50 文殊岳:西斜面滑降
13:00 千畳ヶ原
13:50 鳥海湖
14:05 御浜
14:30 扇子森
14:50 七五三掛
15:15 千蛇谷
15:50 荒神ヶ岳下:北斜面滑降
16:10 北面基部
16:20 丸森
16:55 祓川

①祓川~七高山・虫穴
今日も朝から鳥海山は全開。思ったより雲があるものの、予報からは天候が崩れることはなさそう。
第一セクションは通い慣れたメインルート。いつものようにシール装着でスタート。
長い行程を思い、さすがに軽く緊張しているかも。
早朝なのと、高曇りで日差しも強くなく、暑さに弱い身としては、程よい風が身体を適度に冷やしてくれるのがうれしい。
雪は既に緩みはじめていたが、柔らかすぎず硬すぎず、シールの効きもよく登りやすい。
いつもよりややゆっくり目のペースながら、休憩時間を短くしたので、余裕をみた予定時間より早めの山頂着。
体調はまずまずで、とりあえずは出だし好調。
山頂~外輪部は風がやや強く、虫穴岩の陰で行動食で補給。

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②虫穴~唐獅子平~行者岳
本日の1本目。唐獅子小屋までの東斜面滑降。
いつもの年ならメインの滑降斜面だが、GW最終日にして今季お初。(笑
まだ日差しが弱いため、固めのザラメ、もう少し待つと雪が緩んで滑りやすそうだが、時間の制約もあるのでそのままドロップ。
何本かのシュプールがあるが、広い斜面なので問題なし。悪くはない、というか思ったよりいい♪
当然1番乗りかと思いきや、いつのまにやらツボ足テレマーカーが左側から別ラインに一足早く滑り込んでいた。
人のことは言えないが、朝早くからご苦労さんですね。
こちらは右よりのラインで唐獅子小屋まで滑り込み、再びシールを装着。
小休止後、外輪部を目指しやや南よりに登り返し。
登りながら南東斜面を観察。唐獅子側と湯の台側の間のこのエリアは未開拓だが、こちら側にもいいとこありそう。いずれかの機会に。
ほぼ外輪まで上がり雪の上をトラバース、風をよけながら行者岳手前でシールを外し行者岳直下の滑り出しポイントに移動。
登山客数名が通り過ぎて行く。この時間だと滝の小屋泊まりか? それとも大台野から当日発の健脚?

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③行者岳~河原宿~月山森
本日の2本目。大股雪渓のある、広さ/斜度十分の南斜面滑降。
いつもの滑降ルートはソロバン尾根だが、今季初めて滑ったここの斜面もかなりステキ。
まさかGW中に2度も滑れるとは思わなんだ。
新しめのシュプールが2本、昨日のものか? 当然ここも気にならず、自分のラインを刻む。
ほどよく緩んだザラメは最高、一人で嬌声を上げながらドンドン落ちる。
斜面途中で下部の藪を観察、斜面下の方までいってもまだ抜けれそう。ラッキー♪
トラバースで楽をしたいのでボトムまでは降りきらないで、ほんのちょっと上から斜面を逸れ、そのまま通常コース側に合流。
外輪部はやや風があったが下の方は風も弱く暑いくらい。滝の小屋方面から数パーティが入っているのが見える。
平坦地にまわりこみ、景観を楽しみながらパスガング?で河原宿に向かう。
シールの脱着なし、板を進めるのにも抵抗が少なく、クロカンチックで軽快・快適な平行移動はウロコ板の真骨頂!
あっというまに河原宿着。先日よりは雪が溶けたとはいうものの、小屋はまだ屋根部分の一部しかでていない。
写真を撮ってさっさと月山森山頂へ移動。ここまで6時間弱、ほぼ予定通りで行程の半分を消化、快調快調。

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④月山森~文殊岳~千畳ヶ原
南よりの風が吹き抜け、月山森山頂部はけっこう風が強い。
今季3度目の月山森山頂、ここの景色もすっかりお気に入りです。
少し河原宿に戻るようにしてまわりこみながら文殊岳に向かってちょっと登り、風の弱いところで昼食。
そして休養がてら10分昼寝。(笑) いやー極楽極楽。
十分な補給/休息後は、シールを装着し文殊岳への登り。他の斜面に比べここから外輪までの登りは比較的斜度が緩やか。
適度な風が気持ちよく、淡々と足を進め、思ったより早く文殊岳下の滑り出しポイント到着。
鳥海西域・鉾立方面も昨日は大勢の人出だったが、今日は人影もほとんどなし。
お目当ての斜面には自分達を含む昨日のシュプールが残っているだけで今日は誰も滑りこんでいないようだ。
好天続きで雪融けが進み昨日のシュプール跡のも薄れ、ほぼノートラック・リセット状態。
そして本日の3本目。千畳ヶ原までの西斜面は高低差/距離とも十分。
これでもかというように、快適斜面が延々と続く。
二日連続でここの斜面を滑れるというのはなんという幸せか。

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⑤千畳ヶ原~鳥海湖~御浜
鳥海山でも別天地のような千畳ヶ原。名前の通り広大な平坦地が広がっている。
雪溶けが進み、シミのような茶色味がかった雪が目立ってきたが、千畳ヶ原の真っ白な雪原がまぶしい。
今日は風もなく暑い暑い。昼寝をしたいとこだが、時間を考え写真をとってすぐに出発。
シールがいらないのは簡単でよい。ここから先の行程はウロコだけ移動するぞ。
地形図を見ても分かるが、ここら辺のエリアは意外に深い沢がいりくんでいる。
上から見るのとは違い、起伏に富んだ地形は見もので、特徴的な山容の鍋森や笙ヶ岳、まだ雪に覆われた鳥海湖、そして荒々しい山頂部や外輪をぐるりと見渡せる景観が素晴らしい。
このエリアをお目当てに遊びにくるのも、けっこう楽しそうだ。
時間切れになりそうな場合はこのまま七五三掛へ向かうケースも想定していたが、順調なペースで予定通り。
昨日と同じルートを辿り鳥海湖を抜け、御浜-笙ヶ岳の稜線に上がると一息で御浜に到着。
なんかあったときのエスケープルートが一番大変なセクションなだけに、無事御浜着でヨカッタヨカッタ。

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⑥御浜~扇子森~七五三掛~千蛇谷
笙ヶ岳を滑る一団が見えるが、やはり今日は人出が少なかった模様。
鳥海湖へ滑り込んだシュプールも今日はなし?
それでも下山途中の登山客・スキーヤー数名とスライド。
この時間帯に山頂方面に向かっているのでやや怪訝な顔をする人もいた。ま、当然といえば当然か。
扇子森下の鞍部から千蛇谷に滑りて時間を節約しようかとも考えたが、せっかくなのでなるべく北斜面滑降の高度差を取りたいと思い、予定通り七五三掛を経由。
終盤で時間的/体力的なところが気になるのと、千蛇谷に下りてしまえば(自分的には)祓川圏に入るので、ある意味ここの行程が完走できるかのキーポイントかも。
千蛇谷に下り、谷の中央まで行ってほっと一安心、しばし休憩。

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⑦千蛇谷~荒神ヶ岳下~北面基部
さて、どうやって帰ろうか。ルートは選び放題。
“4大斜面滑降”の観点からは新山直下の北面ダイレクトラインがベストなのだろうが、さすがに新山まで上がる体力も気力も時間も残ってはいない。
登り気味にトラバースして雪が消えた岩稜帯を超えていくのももはやメンドクサイ。
ダイレクトライン以外にも滑り応えのある斜面はよりどりみどり、わざわざあっちまでいく必要はないなと自分に言い聞かせる。(笑)
お手ごろな斜面に狙いを定め滑り出しポイントまで移動。

いよいよ本日ラストの4本目。
北斜面だし、時間が遅いので硬くなっているといやだなと思ったが心配無用。
ほぼノートラック、極上ザラメの快適バーンが眼下に広がっている。
その先には本行程最後のチェックポイント、丸森も照準に入る。
最後まで気を抜いてはいけない、というか最後だからこそ十分注意しなくてはとは思うものの、ここまできたという安心感が、東・南・西の3大斜面を“やっつけた”後の4本目ながら妙に気分を高揚させる。さあ、いくぞ! 
斜面に飛び込むと、ここも広さ/距離/斜度とも十分、板の滑りもまずまずで期待通りの快適ラン。
もう、お腹いっぱいです。ごちそうさまでした。

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⑧北面基部~丸森~祓川
名残を惜しんで何度も振り返る。
丸森に抜ける途中、大きな動く物体が見えた。まさか熊?と一瞬あせる。
正体はカモシカで、こちらに気がつくと一目散に雪の上を走り去っていった。スキーより速い?(笑

藪と雪でツートンの特徴的な丸森の景観や、爽やかな滝の流れが長い行程で疲れた身体と心を和ませる。
丸森下から祓川への最後の行程、軽い登りだが疲れてボロボロ、なんて心配もしていたが、完走に向けて足取りは依然軽やか、ペースも上がる。
ほどなくして祓川ヒュッテが見えきた。無事生還、ミッション・コンプリート!
所要時間はほぼ予定通りの12時間弱。 思わず歓喜の叫び。
振り返れば、鳥海山の見慣れた雄姿が見送ってくれていた。

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あー、こんだけ鳥海山で遊んでおきながら、とうとうメインコースの舎利坂は滑らず終いでGW終了~ (大笑

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コメント

うー、凄すぎます。
祓川からの往復で限界でした(汗
唐獅子小屋まで滑って戻ろう、と目論んでましたが全然体力不足。
1周しちゃうなんて、しかも最後まで軽やかな足取りなんて、超人認定ですね。

投稿: いがらし | 2009年5月11日 (月) 21時16分

鳥海に向けた調整がうまくいったのか、今シーズン、
自分的にも調子がいいのは確か。
ただ、超人みたいな人は他にいっぱいいます。
私なんぞはまだまだ、ただの物好きです。ハイ。

投稿: じg | 2009年5月11日 (月) 23時17分

じgさん お疲れさまでした。
感動ものでした。とても真似ができません。
ただただ「スゴイ」に尽きます。

投稿: ABO | 2009年5月12日 (火) 06時13分

おひさしぶりです。
田んぼで作業しながら見ていた鳥海では、
スゴイことがおこってたんですね。
ホント感動ものです。
南西のカール?面々はおすすめです。是非に。

投稿: 湯沢のS田 | 2009年5月12日 (火) 17時11分

がんばったよなー、自分(笑
鳥海山を満喫できました。


ABOさん

山水会の皆さんでGWは鳥海に来られてたみたいですね。
猿倉ルートもよい斜面がいっぱい。今年はまだ、滑ってないな・・・。
今年の滑り納めも鳥海ですか?
雪はご覧の通り十分ですよ~


S田さん

29日はニアミスしてたかもしれないですね。
水の張った田んぼの風景が美しい、よい季節になりました。
鳥海“夏”スキーもこれからが本番~?

投稿: じg | 2009年5月13日 (水) 02時05分

改めて読むとやっぱり凄い記録だ!

鳥海山山滑り栄誉賞に決定

投稿: nando | 2009年5月13日 (水) 12時34分

nandoさん

えー、栄誉賞ですか。
鳥海フリークとしてはありがたく頂戴いたしまする。

鳥海でもウロコの機動力は十分実証できたので、この後は
まったりモードでシーズン終盤まで楽しもうと思います。
ゆるゆる滑りながら、御浜-笙ヶ岳あたりで焼肉なんてのも、
楽しそう・・・

投稿: じg | 2009年5月13日 (水) 21時46分

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